焼杉の外壁を学びに熊本・村田工務店さんへ|マツケンホームの新たな挑戦

熊本の村田工務店さんへ「焼杉」の見学に行ってきました
今日は熊本市にある村田工務店さんを訪問しています。
目的は、日本古来の伝統的な外壁材「焼杉(やきすぎ)」を実際に見て学ぶためです。
マツケンホームでは現在、この焼杉を新たに外壁材として採用したいと考えています。「本当にいい家を建てたい」という想いのなかで、外壁材にもこだわりたい――そんな思いから、焼杉の家づくりで全国的に知られる村田工務店さんの元を訪ねました。

「焼杉」とは? 日本が誇る伝統の外壁材
焼杉とは、杉板の表面を焼いて炭化させた外壁材です。古くから瀬戸内地方を中心に日本各地で使われてきた伝統技術で、表面にできる炭の層が天然の保護膜となり、雨や紫外線、害虫、腐食から木材を守ります。
伝統的な加工法は「三角焼き」と呼ばれる方法。三枚の杉板を三角形に組み、煙突のような構造にして内側から火を入れます。炎が上昇気流で一気に駆け上がり、板の表面に美しい炭化層が生まれます。
焼杉の主なメリットは次のとおりです。
・耐久性:炭化層が水を弾き、腐りにくい
・防虫・防蟻性:虫が寄りつかない
・防火性:表面がすでに炭化しているため火に強い
・低メンテナンス:塗装のように剥がれることがなく、塗り替えの手間とコストを大幅に抑えられる
・美しさ:炭化による独特の「鱗(うろこ)模様」は、人工素材では再現できない唯一無二の表情
そして何より、材料は「杉」、加工は「火」、技術は「人」。石油由来の建材とは違い、エネルギーと自然素材だけで成り立つ、まさにサステナブルな外壁材です。

村田工務店さんの家づくりと焼杉へのこだわり
村田工務店さんは、熊本市東区にある創業109年の工務店です。宮大工をルーツに持ち、大正5年の創業以来、四代にわたって日本の伝統工法「手刻み」を守り続けています。
工場加工(プレカット)ではなく、職人が一本一本手間暇をかけて木材を刻む。だからこそ年間12棟しか建てられない――それでもこの工法を貫く姿勢に、同じ家づくりに携わる者として深く共感しました。
四代目の村田英樹社長は、焼杉を「究極の外壁材」と呼び、2024年8月に完成した「宮の台モデルハウス」では焼杉をふんだんに使った住まいを実現されています。
村田社長の言葉で印象的だったのが、「焼杉は劣化するのではなく、歳を重ねるのです」という一言。一般的な外壁材は経年劣化が気になりますが、焼杉は「経年美化」――年月とともに表情を変え、その家だけの味わいを育てていきます。まるで家族と一緒に歳を重ねるように。

マツケンホームが焼杉を採用したい理由
マツケンホームは「パッシブデザイン」を軸に、敷地の特性を科学的に分析し、デザイン・性能・暮らしやすさのすべてを高いレベルで両立する家づくりを行っています。
断熱性能や気密性能を追求するのはもちろんですが、家の「顔」である外壁にも、性能とデザインの両方を兼ね備えた素材を使いたい。そう考えたとき、焼杉という選択肢にたどり着きました。
焼杉は自然素材でありながら高い耐久性を持ち、メンテナンスコストも抑えられます。さらに、国産の杉を使うことは日本の林業を守ることにもつながります。パッシブデザインで「自然と共に暮らす家」を提案するマツケンホームにとって、焼杉はまさに理想の外壁材だと感じています。
今回の村田工務店さんへの訪問で、焼杉の実物を見て、その美しさと力強さに改めて感動しました。これからマツケンホームの家づくりにどのように取り入れていくか、しっかりと検討を進めてまいります。
「本物の素材」と「確かな技術」でつくる家
近年、ナフサ不足による建材価格の高騰が話題になっています。石油由来のサイディングや塗料に頼る家づくりは、これからの時代ますます不安定になるかもしれません。
そんな中で、何百年も前から日本の家を守り続けてきた焼杉という素材は、まさに先人たちが残してくれた「答え」のひとつだと感じます。
マツケンホームでは、お客様一人ひとりの暮らし方や趣味に寄り添った家づくりをお手伝いしています。「こんな家に住みたい」というイメージがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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